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お彼岸和菓子特別授業 [agréable]

尾張名古屋の古井の水
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かつて芳光さんの店舗があった場所から歩いて数分の神社の中に
日本の名水百選が在ることは殆ど知られていない
そして
名古屋+東海圏には美味しい和菓子屋さんがたくさんあることも

しかししかし
よーーーーく御存知の方もいらっしゃるのだ
ずっと前から、そう和菓子に目覚める前からずっと拝見していた
和菓子礼讃の和三坊主さん
此度の尾張遠征にお供仕ることになりまして

先ずはご滞在先の桑名にお迎え
もちろん和三坊主さんは前日に和さんへはご訪問済みですが
お迎えがてら春の和さんの御菓子をおめざにしようという魂胆
+名古屋までの移動時間は貴重な授業時間ということで
もちろんこの特別授業を一人占めするのは勿体無さすぎるので
名古屋に戻ってまずは本日の学友(笑)をピックアップしまして

いざ和さんの御菓子を
チョイスは和三坊主さんにお任せ(と言っても自分で選んでも同じ結果←ずぅずぅしくも!)
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黒い粒々交じりの黄な粉の(黒豆なのか?その様な種類の黄な粉なのか?)わらび
柚子時雨の中には黄緑に色づけされた滑らかな備中
木の芽薯蕷(なんでこんな向きにしちゃったんだ!)に外郎の中に大納言
いつもパクパクっと食べてしまう小さな小さな上生菓子ですが
数々の経験に裏打ちされた的確なレクチャ付きで頂くと
「?」が「!」って発見&納得なのでした♪

ちょうど良い時間になったので大曽根へ
楽庵さんに伺うとお父さんが包みを用意してくれていました
ふふふ
コレを百戦錬磨の和三坊主さんに召し上がっていただきたかったの!
http://kisake2.blog.so-net.ne.jp/2017-03-19
白小豆の贅沢おはぎ、大納言もモチロン一級品
このお菓子のために日程を調整していただいたけて嬉しい~
いつもなら白小豆きな粉は一人一つ以上いただくのだけど
今日はこの後の実習に備えて半分×2種で我慢の生徒2名なのでした

連休中日ということで名古屋からの脱出に少々時間が掛かり焦りつつも
車内は和やかに和菓子談義に花が咲きまして
阿久比インターを降りて暫し
先々週に通過していた筈なのに全然アンテナ振れなかったのが情けない限りで
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冨士屋本店の中に入ると、ふんわり酒種の香りに包まれていて
思わず皆ニンマリしちゃいます♪名物は酒元饅頭
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「3つ下さい」と和三坊主さん。
「あ、一つコッチに変えていただいても良いですか?」
と、横から口を挟むきさ←いつでもワガママ
もう袋に詰めてくださっていたのですがお店の方も快く受けて下さいました。

なんだかコレも可愛いぞ!俵型の包みにも目が留まります
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阿久比のお米で焼いた皮のモナカも名古屋組は購入
”オーブントースターで焼いても香ばしくて美味しいよ”
というPOPも素晴らしい!日が経った最中の再生術は
お湯入れてお汁粉もイイけどチョッと勿体無いと思ってたからね。

そしてコレが酒元饅頭だ!
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大正時代から90年続くお饅頭だそうですが
包みを開けるとお店の中と同じ香り♪これは絶対美味しいに違いない!
口に運んで「!」
お饅頭のクオリティではない繊細な餡に3人ともビックリ!!
これ、ホントに125円だなんて驚異の酒饅頭ではないですか~
今度行ったら冷凍するつもりで余分に買っても良いね!
で、上の棒状のお饅頭は「酒棒」という名前で販売されていて
お値段も量も酒元饅頭と同じモノなのですって。面白い~


チョッとだけ知多半島を離れて半島の向こう側へ
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こちらも運転手権限でご案内した小松屋さん
2年前に偶然見つけた碧南の名店です
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初めて見るスタイルのおはぎと羽二重のハマグリ
どちらもとてもリーズナブル♪ああ桜餅も買えばよかった~
そんな生っちょろいことを思っている生徒たちを余所に
(たぶんショウケースの中でも一番地味な)碧村という棹モノをお求めのセンセイ
↑蕎麦粉と山芋を使った軽羹風で
数ある和菓子を御存知の和三坊主さんを以ってしても「他に類似するものがない」と
そしてお味もとても素晴らしかったそうです。即座に見抜かれる様を目の当たりにして
ファン冥利に尽きるのデス

海底トンネルで再び知多半島に戻りまして
半田松華堂さんに向かっている途中に視界に入った赤いヒラヒラに思わずストップ
「ちょっとだけ寄ってイイですか?」「ええ、どうぞ。」
和菓子ツアーのはずが、この構えのお豆腐屋さんを素通りする事は出来ないもん
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観音屋さんのドアを開けて「コンニチハ~」と声を掛けるとすぐにご主人登場
お品書きは木綿180円、厚揚げ100円、油揚げ50円、おから、以上!
昔ながらの設備の完璧なお豆腐屋さんに思わずウキウキ~
発泡スチロール箱を用意しておいてヨカッタ!
「木綿一つと厚揚げ二つ、あとこのお揚げ袋ごと下さい~(10枚入ってた!)」
御代を支払いながら
「お休みは何曜日でしょうか?」「5の付く日、5日、15日、25日」
やった!日曜でもまた買いに来られるよ!!
そして「(桜山の)長寿園さんと同じパターン!」と言っちゃうのがやっぱりお菓子ツアーということで。
油揚げを見ながら東西のお揚げサイズ談義になるのもまた楽しい。
半田市港本町2-75 6:00~18:00←正統派のお豆腐屋さんね!

松華堂さんに着いて駐車場から降り立つと
「なんだかしょっぱい香りがするなぁ・・・海が近いから?」と和三坊主さん
「お酢の香りですよ。半田といえばミツカンですからね。」
半田も色々と見所の多い町なのですが、まだまだ先は長いのでお買い物だけ
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最初に目に飛び込んできたのは外郎製の花便り
やっぱり今の季節はわらび選びたくなるし
お彼岸ならではの黄な粉おはぎ
そんなチョイスをしたら何だかなぁな色あわせ(^^;
そこを補うように季節の色を取り合わせた棹モノ桜の園
実はさらに地味なお菓子も買ったのはナイショ(^^)

もちろん松華堂さんでも酒まんじゅうを選びまして
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半田まんじゅうと黒糖仕立てのみゆきまんじゅう(恐らく御幸町という町名から取った銘かな)
名古屋組は約3年ぶりのお饅頭(だっていつも上生ばっかり選んじゃう)
もうね、貫禄だよね。松華堂さんの品揃えの幅広さは嬉しいけど困ってしまうよ。

まだまだ知多半島には美味しいお菓子が色々あるのよ
3年前の一周ツアーで見つけた大学芋の芋ちゅうさん
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「牛スジカレーはどうなってるだろうね?」と思いつつお店に入ると
今回はお母さんがお店に出ておられました
残念ながら現在はカレーは休止されているそうで、でもお芋お菓子は健在!
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上・なると金時と下は紅はるか←お店のご案内どおり女子受けは紅はるか、かな。
極薄チップに胡麻まぶしのパリパリ芋も病みつきになりそうだし
鬼まんじゅうもお芋たっぷりのウマウマ版でした♪

続いては美浜町のえびせんべい屋さん香味庵さんへ
こちらも中に入ると海老の香りでいっぱい♪
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ちょうどイイ具合に試食を頂いて塩分補給
このハート版はバレンタイン仕様だったみたいで
傑作だったのはこのハートを抜いた後の耳?もおやつ用お得袋が販売されていて思わず購入★

師崎経由だと時間が足りなくなりそうなので、ここから半島を横断しまして内海へと

「波まくら」が有名な櫻米軒はお菓子屋さん兼土産物店というユルい雰囲気で
本店ではバラでも購入可能です。何故ならすべてお店で手巻きしてるの。
予てから疑問だったことが今回スッキリしたの、それは
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「波まくらの生地とふところまんじゅうは同じなんですか?」と訊ねると
「ええ、黒糖味だけはふところまんじゅうだけのお味になりますが。」ということで
どうやら知多の郷土菓子であるふところまんじゅう(米粉ベースの甘い餅菓子)を
生八橋にように薄く延してつぶ餡を巻いた(ニッキは不使用)お土産菓子にした
ということのようです。
揃いの半被姿で餡巻きしながら年代モノの包装機がガチャガチャ動くさまは
昭和の頃のまんまで
その昔、海水浴に毎年のように来た頃から(当時きさは餡子大嫌いだったから
波まくらのことなど全く記憶にないのだけど)同じように作られていたんだろうな~
なんて思ってみたり。

内海海岸の白砂を眺めながら後半のお菓子を食べていたのですが
海風が強くなって途中でラパ子に避難
どーにかお菓子の仕分けを済ませて
西陽を眺めながら北上しつつ最後にもう1軒運転手権限で

「その先の黄色いファサードのお店ですよ」
「やってるんだかやっていないんだか・・・」「やってます(^^)」
午後のハイデルベルグさんは
陽射しを避けるべく店内を全く窺い知ることができない状態なのですよ。
遅いからダイジョウブかな?と心配していたのですが
塩系パンがホドホドに残っていて一安心。
おかーさんと久々にお喋りしつつ名古屋組はトドメとしてケーキも購入←当然アレ

そんなことをしていたら
あっという間に247号はダラダラ渋滞が!!!!
渋滞をパスするべく当初の解散予定を大きく変更したにも関わらず
快く聞いてくださった和三坊主さんには感謝です。
そしてそして
一日オカシなお話を伺う事が出来てホントに貴重な時間でした。
ありがとうございました!またのお越しをお待ちしております!!

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