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西濃和菓子日和・その2 [agréable]

せっかくなので少し寄り道してみませんか?と提案したのは美濃赤坂
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いきなり現れた弁柄風の壁の十六銀行赤坂支店
昨年改装されたばかりだそうですが、ここにも美濃赤坂のヒミツがあるそうで・・・

先ずはちょっと気になった金生堂という和菓子屋さんへ(写真撮り忘れたよ)
こちらの若ご主人?に美濃赤坂の町にまつわる重要なお話を伺う事が出来て
俄然お散歩が面白くなったのです♪

「その先の路地が雰囲気がありそうなんだけど~」と和三坊主さん
ストリートビューで準備万端チェックされているのデス
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なるほど趣の在る通りです・・・が、三人ともが不思議に思う景観が
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蔵にまでびっしりと板張りがされています
しかも端々に下向きの金具に支えられた細い木材、果たしてコレは?
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そのお向かいのホンモノの弁柄塀の御宅を見て
「コレが赤壁か!」と
そして最初に注目した長い長い板張り塀の御宅に正面に廻ってみると
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「うわぁ~~なんじゃこりゃ!」
まるで花御殿と言ってもイイんじゃないかと思うくらいの立派なお屋敷
重厚な瓦、雨どいや瓦飾りはふんだんに銅、馬に乗ったまま入るの?って高さの門
「もしやこの御宅は・・・?」掲げられた表札を見て
「やっぱり!」と見合わす三人

続いて赤坂港跡まで歩いてみました。港と言ってもモチロン川港
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こちらは明治初期に建てられた警察建物を復元した建物だそうで
中は資料館になっていてボランティアのおばちゃんに勧められるまま見学すると
「ふふーん。」「なるほど。」やはり最初の金生堂さんの話が鍵になってる。
ここでの収穫は最初の十六銀行赤坂支店はかつて赤坂銀行であったこと
赤坂銀行の創業には赤壁の豪邸竹中家とそのお向かいの一番の名家矢橋家が大きく関わっていること

そして、金生堂さんの屋号の意味もココで納得
おばちゃんに「アンモナイトここにあるでしょ」と言われて入り口の床石を見ると
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ああ~ホントだよ!大昔ココが海であった証、この石がどこから来たのかといえば
伊吹山地南東端に在る標高217mの金生山
この山こそが美濃赤坂の肝心要のお宝の山
大理石、石灰岩の掘削が現在も行われていて周辺にはプラントが幾つもあり
掘削現場はさながらピラミッドかマチュピチュのようで
いげたやさんからの道中はその光景が気になって仕方が無かったの

石灰といえばセメントの原料、セメントはコンクリートの材料、というくらいの認識だったのだけど
石灰は製鉄に欠かせないものなのだとか
そして大理石は国会議事堂にも使われるほど良質なものが採れるそうで
なるほど、そりゃ銀行だって興すし鉄道だって引いちゃうわ

美濃赤坂がかつて(いや今も)いかに財があるのかを見せつけられた感
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そしてこの地は中山道の宿場町であり谷汲街道と養老街道の基点でもあり
このお向かいには先ほどの御殿の矢橋邸と
その周辺には分家された御宅があちらこちらにあったのです

そうそう、最初に気になった板張り塀のヒミツはというと
資料館として公開されている清水家住宅で案内をされていた方に教えてもらうことができました。
ベースは土壁造りになっていて火事の際には楔(くさび)を外し一気に板を下に落とす
ということなのだとか。なるほど。

ラパンに戻って少し南にある美濃赤坂駅へ
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鉄道ファンには有名な駅らしいですが、確かに風情満点ですよ
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かつては窓口だった場所は閉じられ
現在は無人駅なので車内で切符を買うことになってるみたい
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数時間電車が来ない時間帯も有りますが(^^;
セメントを運ぶ西濃鉄道の駅も兼ねていて駅舎にはキチンとお花も活けてありました

誰も居ないベンチで
先ほど買った金生堂さんの栗きんとんと銘菓あかさかを食べてみようと
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正直恐る恐る原材料表記を確認すると・・・お!すごい!!ヘンなモノ入ってないよ!!
栗と砂糖だけの栗きんとん
店頭の冷蔵庫に入ってたので大丈夫かと心配だったけど薄紙の内側にビニールで包んであったので乾燥していることもなく、ちゃんと栗の味♪
そして地元の山「金生山」を表した「郷土銘菓 あかさか」は皮に白ごまを練り込み、こしあんを包んで焼いたお菓子
どちらもお土産おやつお菓子として貴重なものなのでした♪

・・・帰宅してから激しく後悔したのは
お茶屋敷跡ぼたん園に立ち寄るべきだった、と
寒牡丹の咲くうちにまた訪ねたい!

ラパンは養老街道を進み次なる目的地へ~続きます♪
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